<今日のテックセンター>
こんにちは。
今週は車検のご入庫を非常に沢山いただいております。
誠にありがとうございます!
ポルシェ996カレラ4S、この車両も車検でご入庫いただきました。
今月は水冷ポルシェのご入庫を多数いただいております♪
996のカレラ4Sも年数の経つモデルですが
今でも非常に人気のあるモデルですね。
車検では、法定2年点検の記録簿に記載された点検項目に加え、
車種ごとのウィークポイントも同時にチェックをしていきます。
今回は996のウィークポイントについていくつかご紹介したいと思います。
まずはクーラントサブタンク。
ポルシェ以外のメーカーも含め、水冷エンジンでは
比較的クーラント漏れを起こすことの多い箇所ですが
996ではとくにサブタンクからの漏れの事例が多いですね。
タンク本体が劣化して亀裂が入ったり
キャップや接続ホースの密閉性が悪くなったりして
クーラント漏れを引き起こします。
新品のサブタンクは真っ白ですが、劣化が進むと黄色く変色してくるので
変色が進んでいる場合は漏れる前に交換しておきたいですね。
サブタンクの下側や奥の見にくいところに亀裂が入ることもあるので
点検の際はミラーなどを使って入念にチェックしていきます。
次はオルタネーターです。
バッテリー上がりを起こして入庫し、診断してみたら
オルタネーター不良だったというケースも少なくないですね。
ただ、バッテリーの充電電圧の低下は
オルタネーターの出力低下だけでなく
ハーネスの不良で起きる電圧降下が原因の場合もあるので
正確な診断をする際はバッテリーの充電電圧だけでなく
きちんとオルタネーターの出力電圧もチェックするようにしたいですね。
そしてエアマスセンサー。
エンジンが吸いこんでいる空気の量を計るセンサーですね。
エンジンのコンピューターはこのセンサーからの信号をもとに
燃料の制御を行なっているため、エアマスセンサーが故障すると
混合気の割合がくずれてエンジンの調子が悪くなります。
初期の段階ではアイドリング時にエンストが頻発することも多いので
エンスト症状が出た場合はエアマスセンサー不良の可能性もありますね。
この他にもウィークポイントと言われるところはまだありますが、
どの車種でもこうしたウィークポイントは記録簿の点検項目に
入っていない箇所がけっこうあります。
ですので、車両の点検を行なう際はその車のウィークポイントを
しっかりと把握しているかどうかというのもとても重要になります。
だからこそ専門の整備工場で点検整備を受ける必要があります。
不意なトラブルを可能な限り未然に防ぎ
安心して輸入車に乗るためには、こうしたウィークポイントの点検も
きちんと実施しておく必要がありますね!
<案内>
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