今日の工場は、ベンツW211 のE320の修理などが行われています。
今回は「ハンドルのブレ」があるということで
点検、修理のご用命をいただきました。
いつもご利用いただき誠にありがとうございます！
さて、今回いただいたこの「ハンドルのブレ」という修理のご依頼ですが、
修理をさせていただく中で、整備の経験が豊富なメカニックであるほど
ハマってしまうのではないかと感じた事例でした。
恐らく多くのメカニックは、ハンドルのブレと聞いて
足周りやタイヤホイールの異常を想像するのではないかと思います。
しかし今回の原因は足周りやタイヤホイールではなく
エンジンマウントの劣化が原因だったのです。
要は、私達整備士(工場)側が考える「ハンドルのブレ」と
お客様が認識している「ハンドルのブレ」には違いがあったということです。
私もハンドルのブレと聞いて、まず走行中旋回時や悪路などで
ハンドルが左右に振れる症状を思い浮かべたのですが
実際はそうでなく、お客様はアイドリング時にハンドルに伝わってくる振動を
ハンドルのブレと表現していたのでした。
そうなると一気に話が変わってきますし、
今回の原因であるエンジンマウントも視野に入ってきます。
こういった些細な認識の違いでも点検作業が難航してしまうこともあるので
やはりご入庫時の問診はとても重要だなと改めて感じました。
今回はエンジンマウントの交換と同時に
ミッションマウントの交換も実施させていただきました。
エンジンマウントが劣化しているということは
ミッションマウントも劣化している可能性が高いので
エンジンマウントとミッションマウントは
同時にセットで交換しておくのが理想的ですね♪
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